車体防錆

車体防錆
66_14 下回りに発生したサビ・腐食の事例
66_15 サビ・腐食の事例 (インナーフェンダー)
66_16 サビ・腐食の事例 (サイドシルパネル)

愛車を大切に永くお乗りになりたいユーザー様にとって、悩みの一つに車体等の錆(サビ)や腐食があると思います。 車体のほとんどが鉄でできている以上、サビの問題は付きまといます。特に車体下回り(車体の床裏面、アンダーフロア)はサビの発生しやすい箇所の一つです。車体下回りは普段あまり目にすることが無いため、気づかないうちにサビが発生し、時間の経過とともにサビから腐食に進行してしまいます。 さらにサビから腐食に進行してしまってから、しっかりと修理をしようとすると高額な修理代がかかってしまうことがほとんどです。 車体下回り防錆はこの不安を軽減させ愛車をサビから守るために施工するものです。 融雪剤(塩カル等)が散布されている道路を走行されることが多い方、愛車を大切に永く乗り続けたい方にお勧め致します。 また、車検等で行われる防錆塗装(シャシブラックやパスターとも呼ばれます)は足回り(サスペンション等)にのみ塗装するものが多く車体下回り防錆とは異なります。 足回り防錆塗装と車体下回り防錆塗装の塗料も性質の違う塗料を用いているため耐久性も違います。 特に「愛車を大切に永く乗り続けたい方」には当社が長年レストアやサビ修理で培ったノウハウを「防錆」に活かした、こだわりの下回り防錆「アンダーバリア®」をお勧め致します。 詳しくは下記の記事をご覧いただければ幸いです。
雪道を走るすべての車に!車体下回り防錆塗装・スタンダードタイプ

雪道を走る全てのお車に「車体下回り(アンダーフロア)防錆塗装」をオススメします。

1、 下回り洗浄(※1)

下回りに付着した汚れ(オイルや砂、塩カル等)を高圧温水洗浄機でキレイに洗い流します。

1.下回り洗浄
1.下回り洗浄

2、 エアブロー・乾燥

2.エアブロー・乾燥

3、 防錆塗装

車の下回りの状態に合わせて2種類の防錆塗料を当社の経験から判断し使い分けて塗装します。

3.防錆塗装

4、 塗装の点検

塗り残しなどがないかしっかりチェックします。


4、 塗装の点検

5、 ジャッキアップポイントの塗装と最終点検



(※1)下回り洗浄は必要ない場合もあります。
使用防錆塗料:ノックスドール、ウルトUBSなど

アンダーバリア®はこんな方にオススメ!

●融雪剤が多く散布される地域にお住まいの方もしくは融雪剤が散布された道路(特に高速道路)を走行される機会の多い方

●愛車を大切に永く乗り続けたい方

愛車を大切に永くお乗りになりたいオーナー様には「アンダーバリア®」をお勧め致します。 アンダーバリア®は当社が長年、レストア(車体の復元)やサビ修理の仕事をさせていただく中で、単に復元、修理するだけでなく将来に亘りできる限り錆びさせたくないという思いで修理をする「防錆修理(当社の造語)」という仕事の工程から防錆部分を取り出したオリジナルの商品です。 一般的な防錆塗装のみを施工するものとは別物です。  また、車検等で行われる防錆塗装(シャシブラックやパスターとも呼ばれます)は足回り(サスペンション等)にのみ塗装するものが多く車体下回り防錆とは異なります。 当社では「錆」と「腐食」また、「足回り」と「下回り」と定義を使い分けています。 足回り防錆用塗料(水性:薄塗り)と車体下回り防錆用塗料(油性:厚塗り)は全く特性(密着性、耐久性など)の違う塗料を用いています。
施工をご依頼いただく際は工場にてお車をリフトアップし、お客様と一緒に下回りの状態を確認しながら施工内容・方法・範囲などをご説明いたしております。また、お客様のご要望やご使用環境などをお伺いいたしまして、施工内容とお見積りをご提案させていただいております。

一般的な車体下回り塗装とは全く違います!

1、 部品取り外し

できる限りキレイにしっかり洗浄し、後の塗装工程で防錆塗料が入り込むようにするためにマフラー、ライナー、遮熱板などを外します。
※車種や部品の状態、構造の違いによって異なります。
1.部品取り外し
1.部品取り外し

2、 下回り洗浄(※1)

下回りに付着した汚れ(オイルや砂、塩カル等)を高圧温水洗浄機でキレイに洗い流します。洗浄前に分解することでより細かな部分まで洗浄することができます。高圧温水洗浄機が当たりにくいところは手洗いにて洗浄しています。


※画像はリヤ・バンパーの脱着とバックパネル防錆施工オプション車です。

2.下回り洗浄
2.下回り洗浄

3、 エアブロー・乾燥

高圧のエアで水分を飛ばしながら乾燥させます。乾燥が不十分ですと水分を閉じ込めてしまい錆を誘発させる原因になってしまうためです。

3.エアブロー・乾燥

4、 ケレン(※2)劣化した旧塗膜やサビの除去

この作業をせずに転換剤や高価な防錆塗料を塗布しても耐久性は期待できません。とても手間はかかりますが重要な作業なのです。


機械の入らない細かな部分は手作業でケレンしています。

4.ケレン
4.ケレン

5、 錆処理(※2)

錆びの程度に応じて処理を行います。
軽度:赤く錆びた所には転換剤を塗布して赤錆を黒錆へと変換させ、腐食への進行を抑制します。
中度:錆びおよび腐食に進行してしまった錆びの場合、防錆剤[ラストボンド(浸透性エポキシシーラー)]をケレンした部分に塗付します。エポキシ樹脂で覆い錆びの外的要因(水分(塩カル)、空気(酸素))から遮断する処理になります。
重度:防錆をお受けできない場合があります。

5.錆処理

6、 シーリング

鉄板の接合部分の隙間は特に錆やすいので、その隙間をシールリング剤で埋めて行きます。この時、注意することは水抜き、エア抜きの隙間を間違えて埋めないようにします。

6.シーリング

7、 マスキング

ミッションや配管などの容易に外せない部品には汚さないように紙やテープなどでマスキング(養生)します。

7.マスキング脱脂
7.マスキング脱脂

8、 防錆塗装

車の下回りの状態に合わせて2種類の防錆塗料を当社の経験から判断し使い分けて塗装します。

8.防錆塗装

9、防錆ワックス

防錆塗装が行き届かないフレームやメンバーなどの中空部分の内部は防錆塗料が入り込みにくい箇所はサービスホールなどからチューブ式のスプレーでワックス(グリス状の油分)を吹付けます。高い浸透性があり僅かな隙間にも深く浸透し鉄板の合わせ目や折り返し部分を錆びの要因から守ります。

9.防錆ワックス

10、塗装の点検

塗り残しなどがないかしっかりチェックします。
※クリップ類やボルトなどは必要に応じて交換します。

10.塗装の点検

11、部品取り付け

取り外した部品を取り付けます。

11.部品取り付け

12、 ジャッキアップポイントの塗装と最終点検

リフトを掛けていた部分の塗装とホイールナット増締め、点検を行います。


13、 アンダーバリア®完了


(※1)下回り洗浄は必要ない場合もあります。
(※2)車の状態により必要になります。

13.アンダーバリア 完了

下回り防錆塗装(スタンダード/MUUオリジナルアンダーバリア)料金目安表

(消費税込)

料金表目安
下回り防錆範囲と基本料金について
・アンダーバリアはできる限り隅々まで防錆施工ができるように基本的にはライナーやアンダーカバーまたマフラーなどを取外して施工しますが、ミッションやサスペンション、ブレーキホースなどの取外しは行いません。(基本料金には含まれません。)
※この料金目安表は新車へ施工した場合の目安です。
※クラス分けは目安です。同クラスでもFF・FR・4WDやフェンダーアーチモール・フロアカバーの有無など車の構造によっても異なります。
※サビが発生しているお車の場合は、ケレン(錆落し)・サビ処理などの作業が必要になりますので、その分の追加料金がかかります。
※ライナーやカバーなどを留めているクリップなどの部品代が別途かかります。
※ラダーフレーム構造の車両は割増料金となります。(税別19,250円~)



※スタンダードコースでもオプションとして部品の取り外しや部分シーリング作業、防錆ワックスの注入なども追加することもできますのでご相談ください。例:防錆ワックス注入 4,500円〜(税別)


※下回りの状態を教えていただければ料金の目安のみ回答させて頂きます。料金は車の状態により異なるため、現車を拝見した上でお見積りさせて頂きますので先ずはお気軽にご連絡ください。
アンダーバリアのお見積りでのご来店の際は、誠に恐れ入りますが、工場のリフト(車両を持ち上げる設備)確保のため、事前にご予約いただきますようお願い申し上げます。
お問い合わせフォームはこちら

ご注意!防錆塗装をしたつもりでも…

お客様に車体フロア裏側の防錆塗装を提案させていただく時に、「下回りの防錆塗装なら車検の時にやってるから大丈夫。」と、言われることがあります。
確かに車検時に下回りのサビ止め塗装(シャシブラックとかパスタとも呼ばれています。)をされている方がいらっしゃいますが、ユーザーさんが誤解されていることが少なくありません。というより整備工場側の説明不足(塗装範囲)もと言えます。

車検時のサビ止め塗装は、ほとんどの場合が右の写真の黒い部分のみの塗装です。(サスペンションやアクスルケース、プロペラシャフトなど)
一言で下回り防錆塗装と言っても範囲が広いのです。車検時に行なうサビ止め塗装とアンダーフロアの防錆塗装の塗料では特性も違いますし、塗装の範囲も方法も違います。 そのためMUUでは下回り防錆塗装に定義を定めています。一般的に車検時にされることが多いサスペンションやアクスルケース、プロペラシャフトに施工するものを「足回り(あしまわり)防錆塗装」と呼びます。
また、車体のアンダーフロア(床裏)に施工するものを「下回り(したまわり)防錆塗装」と呼んでいます。詳しくは下記をお読み下さい。

MUUの足回り(あしまわり)防錆塗装と下回り(したまわり)防錆塗装の定義

(1)足回り(あしまわり)防錆塗装

施工範囲:サスペンションやアスクルケース、プロペラシャフトなど(※8)
塗料:可動する箇所や熱を持つ部分に適しており、薄付きで重塗りできることが特徴
防錆効果の持続目安:1年~3年(※7)
※足回り防錆塗装は、1~3年に一度の頻度で重塗りすることをお勧めいたします。

(2)スタンダードタイプ 【車体下回り(アンダーフロア)防錆塗装】

作業内容:必要に応じた下回り洗浄(※1)と、下回り防錆塗装(※2)
施工範囲:基本的に部品の取外しを行わずに塗装できる下回り
塗料:油性の弾力性のある厚目の塗装
オプション:部品の脱着、マスキング、防錆ワックス

※スタンダードコースは新車ディーラーさん、整備工場さんで行われる一般的な方法とほぼ同様です。

(3)アンダーバリア® 【MUUオリジナル車体下回り防錆】

作業内容:できるかぎり隅々まで防錆施工するために、弊社が必要、かつ取外し可能と判断した部品の取外し(※3)を行います。
その後、下回り洗浄(※1)をしてエアブローなどをして乾燥させます。サビのある箇所はケレン(錆落し)(※4)をし、サビ処理(※4)(エポキシ浸透性シーラー・ラストボンドの塗布もしくは転換処理(※5))を行います。サビの発生しやすい鉄板の合わせ目の隙間を埋めるためにシーリング(※6)を行います。
防錆対象範囲以外を汚さないためにマスキングを行い、防錆塗装(※2)、中空部等への防錆ワックス注入をし、取外した部品を取付けて完成させます。
施工範囲:防錆施工をするために取外した箇所を含めた塗装のできる車体下回り
塗料:油性の弾力性のある厚目の塗装

補足
(※1)新車納車後など車の状態によっては必要のない場合もあります。
(※2)防錆塗装の範囲や施工方法は車種や車体の構造、状態によって異なります。
(※3)車種や車体の構造、部品の状態によって取外す部品は異なります。
(※4)経過年数や使用環境等によるお車の状態によっては作業箇所や度合いが異なります。新車で外観からサビが確認できなければ不要です。
(※5)薬剤で化学反応させて赤サビを黒サビに転換させて被膜を作る作業です。
(※6)施工箇所は、弊社の判断によります。
(※7)使用条件(頻度・環境)により異なります。また、使用過程の車両は施工前の状態により防錆効果の持続目安の期間は異なります。
(※8)防錆塗装を希望されない部品はご指示ください。部品の取外し・取付やマスキングが伴う場合は別途追加費用がかかります。

「防錆」の定義

当社では「限りなく錆びの発生や進行を遅らせる」という解釈で「防錆」を定義づけております。

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